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マーケットマップテンプレート(+無料ビルダー)

リーダーシップアーキタイプと企業ステージで候補者をマッピング。

Daniel Smith•2026年1月15日•更新日 2026年10月2日•6分

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前回のサーチでクライアントに送ったマーケットマップを、開いてみてください。

会社名、氏名、現在の年収、メモ欄。40行も並ぶと、それはもう進捗管理シートです。クライアントもそう扱います。ざっと流し見て、「それで、ショートリストはいつ届きますか?」と聞いてくるわけです。

マーケットマップの役割は、ひとつだけ。タレント市場全体を一目で見渡せることです。誰がいて、どう違い、誰がフィットするのか。

ただ、手元のスプレッドシートとその状態の間には、2つの壁があります。

ひとつは、マーケットマップに何を含めるべきか、業界内でも定義が定まっていないこと。もうひとつは、候補者データをクライアントが「見たくなる」形に仕上げるには、本来リクルーターの仕事ではないデザイン作業が必要なことです。

グリッド:アーキタイプ × 企業ステージ

エグゼクティブサーチのマーケットマップが「マップ」と呼べるのは、2つの軸があるからです。行は、候補者が実績で証明してきたリーダーシップの型。列は、それを発揮してきた企業のステージです。

リーダーシップアーキタイプ(行):

  • ビルダー:0→1 または 1→10 の創造
  • スケーラー:10→100 の成長と複雑性拡大
  • オペレーター:運営、最適化、安定した成果創出
  • トランスフォーマー:老朽化したエンジンの刷新
  • ターンアラウンド:業績低下の安定化、コスト削減
  • プロフェッショナライザー:創業者体制→組織化、直感→システム
  • インテグレーター:地域・機能・M&A後の統合
  • イノベーター:次の成長エンジン創出

企業ステージ(列):

  • スタートアップ:PMF前、50人未満
  • スケールアップ:急成長、インフラ構築中
  • レイトプライベート:成熟した非上場またはPE支援
  • 上場(中小型):上場しているがアジャイル
  • 上場(大型):エンタープライズの複雑性

各セルは、その候補者が何のために作られた人材かを教えてくれます。同じ職務経歴書でも、グリッド上の位置が変われば意味が変わるんです。

成熟した組織を完璧に回せるオペレーターが、白紙の組織図を渡された途端に止まってしまう。創業者の隣で輝いていたビルダーが、大企業のプロセスに埋もれてしまう。よくある話です。

2つの軸でプロットしておけば、面談を設定する前にフィットが見えてきます。

マーケットマップに含めるべき項目

サーチレベルの情報

候補者を載せる前に、まずマップの枠組みを示します:

  • 役割:ファイナンス、エンジニアリング、オペレーション、ゼネラルマネジメントなど
  • シニオリティ:ディレクター、VP、CxO、パートナー、オーナー
  • 説明:サーチの範囲、クライアントの背景、案件の特殊事情

候補者レベルのデータポイント

候補者ごとに:

必須:

  • 氏名:フルネーム
  • 現在の会社:現職の会社名
  • 所在地:都市または地域

分類:

  • プライマリアーキタイプ:上記8つの行のいずれか
  • 企業ステージ:スタートアップ、スケールアップ、レイトプライベート、上場
  • 転職意向:アクティブ(転職活動中)、パッシブ(オープンだが活動していない)、転職意向なし
  • フィット:Yes(強くフィット)、Maybe(条件付きで可能)、No(除外)
  • 優先度:A(トップ)、B(有力)、C(バックアップ)

任意:

  • 役職:現在の役職
  • 業界:専門セクター
  • 経験年数:経験年数帯
  • 年収:現在の報酬
  • メモ:フィットの根拠、懸念事項、アウトリーチ状況
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マーケットマップを作成する

役割とシニオリティを設定し、候補者にアーキタイプとステージを付けて追加していくと、グリッドが埋まっていきます。仕上がりに納得できたら、クライアント向けPDFを出力してください。

PDFは5つのセクションで構成されます:

  1. 表紙:役割、シニオリティ、御社のロゴ
  2. エグゼクティブサマリー:候補者数とステータス内訳
  3. マーケットマップ:アーキタイプ × ステージのマトリックス(番号付きドット)
  4. 候補者インデックス:グリッド上の全候補者の詳細
  5. アーキタイプ定義:あなたが同席していなくても、クライアントが行の意味を読み解けるリファレンスページ

クライアントへのプレゼン方法

サーチの枠組みを示す

まず表紙から。役割とシニオリティに10秒だけ触れることで、クライアントがいきなり候補者名に飛びつくのを防げます。

グリッドをウォークスルーする

会話の主役はマトリックスです。浮かび上がるパターンを指摘しましょう。

ビルダーは豊富なのに、スケールアップ段階のオペレーターは薄い。候補者が大手上場企業に集中していて、動かすには相当説得力のあるストーリーが必要。トランスフォーマーの行が空白なら、クライアントの求めるプロファイルはこの市場では希少だ、ということです。

優先候補者をレビューする

会話の順序は、フィットと優先度が決めてくれます。

まずAランクから。一人ひとりにフィットの根拠とアウトリーチプランを添えます。次にBランクを有力な代替候補として、なぜトップに入らなかったのかの理由とともに。Cランクは、留意点を含めて一人一文で十分です。

アノテーションを使う

マップレベルのメモには、個々の候補者では語れないコンテキストを載せられます。市場状況、報酬ベンチマーク、タイミングの制約など。PDFには専用セクションが用意されています。

マーケットマップでよくある2つの失敗

詰め込みすぎる。 列がひとつ増えるたびに、クライアントの視線は遅くなります。「眺める」ではなく「読み込む」必要が出た時点で、渡しているのはマップではなくデータベースです。意思決定に効くフィールドだけを残し、それ以外はATSに置いておきましょう。

作業ファイルをそのまま送る。 生のスプレッドシートやCSVは、プレゼンにどれだけ手をかけたかを、そのままクライアントに伝えてしまいます。マーケットマップはサーチで最初に届く成果物になることが多く、その後のすべての期待値を決めます。サーチを回すのはスプレッドシート。サーチを売るのはマップです。独占契約に値する仕事を届けましょう。

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