AirTA

フレックスタイム制とは?コアタイムの時間帯(2026年)

日本語の求人19,975件(803社)から、フレックスタイム制の記載のある5,772件(391社)を三つの種類に分け、コアタイムの時間帯が読める1,984件(159社)の長さと時間帯を数えました。

Daniel Smith•2026年10月9日•更新日 2026年10月9日•12分

フレックスタイム制とは、あらかじめ定めた一定期間の総労働時間の範囲内で、日々の始業・終業時刻と労働時間を労働者が自分で決める制度です。求人票では、コアタイム(必ず勤務する時間帯)を定めるもの、コアタイムを定めないもの(スーパーフレックス、フルフレックスとも書かれます)、種類を書かずに「フレックスタイム制あり」とだけ書くものの三つに分かれます。

コアタイムの時間帯が読める求人1,984件(159社)では、最も多い時間帯は11:00〜15:00で、企業の22.6%です(2026年10月時点)。コアタイムの長さは1社ごとの中央値で5時間です。各社の採用ページに掲載された日本語の求人19,975件(803社)のうち、フレックスタイム制の記載があるのは28.9%(5,772件・391社)です。リモートワークとの併記はリモートワーク可能の記載で集計しています。

フレックスタイム制とは(コアタイム・フレキシブルタイム・清算期間)

厚生労働省のリーフレットは、フレックスタイム制を「一定の期間についてあらかじめ定めた総労働時間の範囲内で、労働者が日々の始業・終業時刻、労働時間を自ら決めることのできる制度」と説明しています。

同省のフレックスタイム制のページは、コアタイムは必ず設けなければならないものではないとし、全部をフレキシブルタイムとすることもできるとしています。法律はコアタイムの時間帯を定めていません。時間帯を定めるのは各社の労使協定で、求人票にはその一部が書かれます。会社がフレックスタイム制を設けるには、就業規則等への規定と労使協定の締結が必要です(同リーフレット)。

コアタイムとは(必ず勤務する時間帯)

リーフレットは、コアタイムを労働者が1日のうちで必ず働かなければならない時間帯と説明しています。コアタイムを設ける日と設けない日がある、日によって時間帯が異なる、といった定め方もできます。

フレキシブルタイムは、労働者が自らの選択によって労働時間を決定することができる時間帯です(同リーフレット)。コアタイムが制度の中で必ず勤務する時間帯、フレキシブルタイムがその前後で始業・終業時刻を選ぶ時間帯です。リーフレットは、フレキシブルタイム中に勤務の中抜けをすることも可能としています。

厚生労働省のリーフレットの設定例は、コアタイム10:00〜12:00と13:00〜15:00、フレキシブルタイム6:00〜10:00と15:00〜19:00です。

清算期間と1日の労働時間(何時間働くのか)

清算期間は、フレックスタイム制で労働者が働くべき時間を定める期間で、上限は3か月です(2019年4月施行の改正で1か月から延長、リーフレット)。

1日に何時間働くかは、求人票の記載だけでは決まりません。清算期間における総労働時間と標準となる1日の労働時間は、労使協定で定める項目です(同リーフレット)。

労働基準法32条の3は、清算期間の総労働時間の範囲内で、1週間または1日の法定労働時間を超えて労働させることができるとしています。リーフレットは「フレックスタイム制を導入した場合には、時間外労働に関する取り扱いが通常とは異なります」としています。計算方法も同リーフレットにあります。

求人票に書かれたコアタイムの時間帯と長さ

コアタイムの時間帯が読める求人1,984件(159社)では、最も多い時間帯は11:00〜15:00で、企業の22.6%です(2026年10月時点)。次に多いのは10:00〜15:00で、企業の21.4%です。社数では36社と34社です。企業ごとに最も多い時間帯を1つ数えた値です。

コアタイムの時間帯(企業ごとに最も多いもの)社数企業の割合
11:00〜15:0036社22.6%
10:00〜15:0034社21.4%
11:00〜16:0027社17.0%
10:00〜16:0016社10.1%
その他の時間帯46社28.9%

企業ごとに最も多い時間帯を1つ数えた値。コアタイムの時間帯が読める求人1,984件・159社。2026年10月時点。

企業の84.9%のコアタイムは、11:00〜15:00を含みます。開始時刻は10時か11時が企業の81.7%、終了時刻は15時か16時が81.1%です。

コアタイムの長さは企業の中央値で5時間です。10:00〜15:00は5時間の時間帯です。5時間以上6時間未満が企業の42.1%、4時間未満が7.5%です。

コアタイムの長さ企業(159社)求人(1,984件)
4時間未満12社・7.5%149件・7.5%
4時間以上5時間未満47社・29.6%470件・23.7%
5時間以上6時間未満67社・42.1%949件・47.8%
6時間以上33社・20.8%416件・21.0%

企業は1社ごとの中央値、求人は1件ごとの長さで数えた値。1,984件・159社。2026年10月時点。

企業の割合と求人の割合は別の数字で、同じ企業の求人が多いと求人の割合が動きます。時間帯の表は各社が書いたもので、手元の求人票の時間帯はこの中での位置として読めます。

コアタイムあり・コアタイムなし・種類の記載なしの三つの書き方

フレックスタイム制の記載のある求人5,772件(391社)のうち、コアタイムありは36.7%(2,120件・180社)、コアタイムなしは27.1%(1,564件・141社)、種類の記載なしは36.2%(2,088件・186社)です(2026年10月時点)。コアタイムなしは、スーパーフレックス、フルフレックス、完全フレックスとも書かれます。種類の記載なしは、「フレックス制度あり」「フレックス制」のように種類を書かない求人です。

求人票の書き方件数・社数フレックスタイム制の記載のある求人に占める割合
フレックスタイム制(コアタイムあり)2,120件・180社36.7%
フレックスタイム制(コアタイムなし)1,564件・141社27.1%
種類の記載なし(「フレックスタイム制」とのみ記載)2,088件・186社36.2%

5,772件・391社。同じ企業が複数の書き方を使うため、社数は合計しない。2026年10月時点。

三つのうち、件数で最も少ないのはコアタイムなしです。リーフレットは、コアタイムを設けずに出勤日も労働者が決められることとする場合にも、所定休日はあらかじめ定めておく必要があるとしています。

求人5件以上でフレックスタイム制の記載のある企業337社では、すべての求人に記載があるのは108社(32%)、一部の求人にだけ記載があるのは229社(68%)です。

日系企業の求人では32.9%(5,413件・330社)、外資系企業の求人では8.1%(241件・46社)にフレックスタイム制の記載があります(外資系企業の定義と社数)。外資系企業の241件は母数が小さく、1社で18.3%を占めます。

従業員数が分かる求人11,515件では、従業員5,000人以上の求人3,701件(44社)で記載があるのは16.6%(614件・30社)で、44社のうち記載のある企業は68.2%です。1,000〜4,999人では19.3%、300〜999人では31.1%です。従業員100〜299人の求人1,371件(70社)では58.9%(807件・46社)です。

年収の下限が分かる求人12,797件では、年収の下限が700万〜1,000万円未満の求人3,249件(318社)で記載があるのは38.3%(1,244件・176社)、500万円未満では24.9%です。年収の幅は求人票の年収レンジで集計しています。

厚生労働省の令和7年就労条件総合調査では、フレックスタイム制がある企業は8.3%、従業員1,000人以上の企業では34.5%です。これは企業の割合です。

「コアタイム11:00〜15:00」の求人票の読み方

「フレックスタイム制(コアタイム11:00〜15:00)」と書かれた求人票から読めるのは、次の点です。

  • コアタイムは11:00から15:00までの4時間です。
  • 制度が適用される日は、この4時間を含めて勤務します。
  • 11:00より前と15:00より後の始業・終業時刻は、フレキシブルタイムの範囲で労働者が決めます。フレキシブルタイムの時間帯は、この一行には書かれていません。
  • この時間帯が最も多い企業は、コアタイムの時間帯が読める159社のうち36社(22.6%)です(2026年10月時点)。
  • 企業の84.9%のコアタイムは、この時間帯を含みます。

この一行に書かれていないものは、次の点です。

  • 清算期間と、その期間の総労働時間。
  • 所定労働時間(労使協定の「標準となる1日の労働時間」)。
  • この職種に制度が適用されるかどうか。労使協定は対象となる労働者の範囲を定めます。求人5件以上でフレックスタイム制の記載のある企業337社の68%は、一部の求人にだけ記載があります。
  • 固定残業代が併記されているかどうか。コアタイムありの求人2,120件では、48.7%に固定残業代の記載があります。金額は固定残業代の金額で集計しています。
  • リモートワークの可否。

これらは、書かれていれば募集要項の本文にあります。

裁量労働制・時差出勤との違い

裁量労働制は労働時間を定めた時間とみなす制度です。フレックスタイム制は始業・終業時刻を労働者が決める制度です。裁量労働制はフレックスタイム制の一種ではありません。日本語の求人19,975件(803社)では、裁量労働制の記載は3.5%(697件・52社)です(2026年10月時点)。

時差出勤は、求人票では、始業・終業時刻を会社の定めた幅でずらす働き方として書かれます。1日の労働時間は変わりません。フレックスタイム制では、1日の労働時間も労働者が決めます。

フレックスタイム制の求人票で確認する項目

確認する項目は四つです。

一つ目は種類で、コアタイムあり、コアタイムなし、種類の記載なしの三つの書き方のどれかです。二つ目はコアタイムの時間帯、三つ目は清算期間と標準となる1日の労働時間です。

四つ目は固定残業代の記載で、記載があるのは、コアタイムありの求人で48.7%、コアタイムなしで25.8%、種類の記載なしで21.6%、フレックスタイム制も裁量労働制も記載のない求人13,506件(639社)で15.9%です(2026年10月時点)。

各求人ページには、企業が採用ページに書いた募集要項の本文を掲載しています。勤務制度の欄がある求人では、フレックスタイム制(コアタイムあり)、フレックスタイム制(コアタイムなし)、フレックスタイム制のいずれかと、その根拠となる記載の引用を確認できます。

求人票の一行で分かるのは種類と、書かれていればコアタイムの時間帯までです。フレックスタイム制やコアタイムで求人を絞り込む機能はありません。

フレックスタイム制の記載のある求人が最も多い業界はIT・ソフトウェア(2,225件・114社)です(2026年10月時点)。同じ業界の求人の一覧は次のとおりで、記載のない求人も含みます。応募は各社のサイトで行います。

IT・ソフトウェアの求人

絞り込み条件に一致する募集中の正社員求人10,723件。いずれも各社の採用ページから取得しています。 2026年10月12日時点 · 2026年8月1日から毎日確認

条件を登録して、スカウトを受け取る

登録は無料です。条件を決めて非公開のまま待ち、条件を記載したスカウトだけを受け取れます。

関連記事