残業時間の平均は、厚生労働省の毎月勤労統計調査(2025年分確報、事業所規模5人以上)で、一般労働者の所定外労働時間が月13.2時間です。月平均の残業時間の記載のある求人2,035件(157社)では、中央値は月20時間でした。日本語の求人26,862件(826社)の89.9%には、残業時間の数字の記載がありません。
固定残業代は求人の21.7%(5,820件・318社)に記載があり、時間数の記載のある268社のうち35.4%は1社ごとの中央値が45時間です。
各社の採用ページの求人票の記載を数えたもので、働く人の残業時間の平均ではありません(2026年9月時点)。年間休日とリモートワークを同じ求人で数えた集計(英語)もあります。
残業時間の平均(厚生労働省・働く人の調査・求人票の記載)
残業時間の平均は、厚生労働省の毎月勤労統計調査(2025年分確報、一般労働者、事業所規模5人以上)で月13.2時間です。dodaの2025年の調査(正社員15,000人)では月20.6時間です。求人票に月平均の残業時間を記載した求人2,035件(157社)では、中央値が月20時間です(2026年9月時点)。
13.2時間は事業所が回答した所定外労働時間で、早出や休日出勤を含みます(第2表)。パートタイム労働者を除いた数字で、事業所規模30人以上では月14.4時間です。
dodaの数字は「平均残業時間の実態調査」(2025年12月1日公表)のものです。20〜59歳の正社員15,000人が2025年8月に回答した、2025年4〜6月の平均です。
求人票の20時間は、企業が募集要項に書いた月平均の数字の中央値です。調査は平均、この集計は中央値で、三つの数字は数えている対象がそれぞれ違います。
集計の対象は各社の採用ページの求人で、従業員の多い企業に偏ります。固定残業代の時間数は、残業時間の記載として数えていません。
求人票の月平均残業時間の分布(20時間・30時間の割合)
月平均の記載のある企業157社のうち、1社ごとの中央値がちょうど20時間の企業は57社(36.3%)で最多です。10時間が19社(12.1%)、15時間が15社(9.6%)、30時間が14社(8.9%)です(2026年9月時点)。
月平均の記載のある求人2,035件・157社が分母。「記載した企業」は行をまたいで重なり、合計できません。求人票の記載の集計、2026年9月時点。
中央値が20時間を超える企業は20.4%、30時間以上は10.8%、10時間以下は19.7%です。求人の件数で数えると、20時間以下が78.4%、20時間超が21.6%、30時間以上が11.1%、40時間以上が1.4%です。「以上」はその時間を含み、「超」は含みません。
157社の74.5%は、中央値が5の倍数です。求人の件数では、ちょうど20時間が39.4%、5の倍数が65.4%です。
月平均の記載のある求人が5件以上ある76社のうち、35社(46.1%)はすべての求人に同じ時間を書いています。件数で3番目の18.5時間は168件で、すべてCygamesの求人です。表を企業の数の順に並べているのはこのためです。
dodaの同じ調査は働く人の回答の分布で、「0〜5時間未満」が22.2%で最多です。
求人票の残業時間は、月平均(「月平均20時間」)、上限(「月20時間以内」)、幅の下限(「月10〜30時間」の10)、記載なしの四つに分けています。時間数の集計に使ったのは月平均だけで、幅の下限は493件(90社)、上限は173件(34社)です。
職種別でも、月平均の記載のある企業が15社以上ある職種では、企業の中央値は人事・労務の19.7時間と事務・アシスタントの15時間を除いてすべて20時間です。
固定残業代(みなし残業)は何時間分が多いか(45・40・30時間)
固定残業代の時間数で最も多いのは45時間です。時間数の記載のある求人4,212件(268社)のうち、1社ごとの中央値が45時間の企業は95社(35.4%)で、30時間が56社(20.9%)、20時間が36社(13.4%)、40時間が30社(11.2%)です(2026年9月時点)。
厚生労働省はリーフレットで固定残業代を、一定時間分の時間外労働、休日労働、深夜労働に対して定額で支払われる割増賃金と説明しています。求人票では、みなし残業代、定額残業代とも書かれます。
時間数の記載のある求人4,212件・268社が分母。「記載した企業」は行をまたいで重なり、合計できません。求人票の記載の集計、2026年9月時点。
固定残業代の記載のある求人は日本語の求人の21.7%(5,820件・318社)です。時間数の記載のある268社の中央値は40時間で、中央値が40時間以上の企業は51.9%、30時間以下の企業は44.8%です。
時間数の記載のある求人が5件以上ある166社のうち、121社(72.9%)はすべての求人に同じ時間数を書いています。
求人の件数では17.3時間が405件ありますが、すべてDoutor Coffeeの求人のため、表には入れていません。
従業員数の分かる企業では、固定残業代の記載のある求人が1件以上ある企業は、100〜499人で56.0%(125社中70社)、500〜1,999人で38.8%(98社中38社)、2,000〜9,999人で16.5%(97社中16社)です。10,000人以上の16社には、記載のある企業がありません。
固定残業代の時間数が45時間を超える求人は144件(12社)で、1社ごとの中央値が45時間を超える企業は6社です。
固定残業代45時間の求人に記載された残業時間
固定残業代の45時間は、賃金に含まれる時間数です。月平均の残業時間は、別の欄に書かれる数字です。
両方の記載のある求人
固定残業代の時間数と月平均の残業時間の両方の記載のある求人は430件(47社)です(2026年9月時点)。固定残業代の時間数の中央値は37.5時間で、時間数の記載のある268社の中央値40時間より短く、記載された月平均の残業時間の中央値は20時間です。月平均が固定残業代の時間数を下回る求人は84.2%、上回る求人は1.6%です。
固定残業代の記載のある求人5,820件のうち、残業時間の数字もある求人は840件(14.4%)で、85.6%にはありません。
固定残業代が30時間以下の求人(178件・27社)では、記載された月平均の残業時間の中央値は19.4時間です。固定残業代が45時間の求人(98件・14社)では20時間で、その53.1%は月平均の残業時間を20時間以下と書いています。
募集要項で確認できる項目
厚生労働省は、若者雇用促進法に基づく指針で、青少年が応募する可能性のある募集又は求人について、事業主と職業紹介事業者に三つの明示を求めています(リーフレット)。固定残業代を除いた基本給の額、固定残業代の時間数と金額などの計算方法、その時間を超えた分の割増賃金を追加で支払うことです。
この集計で数えたのは別の三つの項目で、分母は固定残業代の記載のある求人5,820件(318社)です。
- 固定残業代の時間数: 手当が何時間分か。記載のある求人は72.4%(4,212件・268社)です。
- 固定残業代の金額: 月給や年収のうち、いくらが手当か。記載のある求人は少なくとも57.1%(3,321件・194社)です。
- 時間数を超えた分の支給: 超過分を追加で支給すると書かれているか。記載のある求人は少なくとも71.3%(4,150件・219社)です。
三つとも記載のある求人は少なくとも32.0%(1,860件・115社)、三つとも記載がない求人は4.5%(262件・33社)です。金額と超過分は本文の語句を機械的に数えた下限の数字で、指針の三項目を満たす求人の割合を示すものではありません。
給与の額に固定残業代を含むと書いた求人は少なくとも38.4%(2,233件・187社)で、求人票の年収レンジを比べるときの前提になります。
職業安定法5条の4は、労働者の募集を行う者に、虚偽の表示と誤解を生じさせる表示を禁じています。厚生労働省のQ&Aは、固定残業代の基礎となる時間数を明示せずに基本給に含めて表示することを、その例に挙げています。
残業時間の記載がない求人の読み方
日本語の求人26,862件(826社)の89.9%には、残業時間の数字の記載がありません(2026年9月時点)。求人が10件以上ある528社のうち、359社(68.0%)はどの求人にも数字を記載していません。一部の求人に記載する企業は148社(28.0%)、すべての求人に記載する企業は21社(4.0%)です。
固定残業代では、同じ528社のうち、どの求人にも記載がない企業が295社(55.9%)、一部の求人に記載する企業が200社(37.9%)、すべての求人に記載する企業が33社(6.3%)です。
残業時間の数字と固定残業代のどちらの記載もない求人は71.4%です。826社のうち399社は、どの求人にもどちらも記載していません。
資本別では、残業時間の数字の記載は日系企業の求人22,661件の11.5%、外資系企業の求人4,169件の2.0%にあります(外資系企業の定義と社数)。固定残業代の記載は日系企業で25.0%、外資系企業で3.7%です。
残業時間の数字がない求人でも、募集要項で確認できる項目は四つあります。
- 勤務時間の欄: 残業、時間外労働の語があるか。日本語の求人の51.1%(13,731件・641社)は、本文にどちらの語もありません。
- 固定残業代の有無と時間数: 残業時間の数字がなくても、固定残業代の時間数が書かれている求人があります。固定残業代の記載のある求人のうち、時間数の記載がない求人は1,608件(125社)です。
- 同じ企業のほかの求人: 数字をどこかの求人に記載している169社でも、その求人11,535件の77.6%には記載がありません。別の職種の求人に数字がある場合があります。
- 1日の所定労働時間: 所定労働時間の記載のある178社のうち、38.8%は8時間未満です。残業時間の数字が所定労働時間と法定労働時間のどちらを超えた分かは、求人票からは分かりません。
休日の日数については、年間休日の記載がない求人で扱っています。
各求人ページには、企業が採用ページに書いた募集要項の本文を掲載しています。勤務時間や給与の欄がある求人では、固定残業代の時間数と超過分の扱いをその記載で確認できます。
【職種別】固定残業代と残業時間の記載率
固定残業代を記載した企業の割合は、この表の14職種で16.3%から39.8%の間にあります(2026年9月時点)。時間数の企業の中央値は、機械・電気・製造エンジニアと購買・物流・SCMが30時間で、ほかの11職種は40時間から42時間です。
販売・サービス・カスタマーサポートは求人の37.1%(643件・54社)に固定残業代の記載がありますが、その63%はDoutor Coffeeの求人です。企業の割合では33.1%です。
残業時間を記載した企業の割合は11.3%から25.5%で、最も高いのは建築・土木・設備管理です。
企業の割合は、その職種の求人がある企業のうち記載のある求人が1件以上ある企業。時間数は1社ごとの中央値。求人票の記載の集計、2026年9月時点。
残業時間の平均として引かれる月13.2時間と月20.6時間は、働く人を数えた数字です。月平均20時間は、月平均の記載のある157社の36.3%で中央値になっている値です。固定残業代45時間は、時間数の記載のある268社の35.4%で中央値になっている時間数で、賃金に含まれる時間数を示します。残業時間の数字がない状態は、日本語の求人の89.9%に共通します。
残業時間や固定残業代の有無で求人を絞り込む機能はありません。閲覧は無料で、アカウント登録は必要ありません。
残業時間の記載のある求人が最も多かった業界はIT・ソフトウェア(905件・53社)で、その求人の一覧があります。各社の採用ページから毎日取得しており、残業時間と固定残業代の記載は各社の募集要項に基づきます。応募は各社のサイトで行います。
IT・ソフトウェアの求人
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