日本の採用市場における仕事と子育ての両立(2026年版)
867社の日本語の求人27,875件が育休・時短勤務・男性育休について何を書いているかを数え、同じ企業が国に公表した数字と、年収の高い層での育休中の給付と並べた調査レポートです。
求人から子育て中の人にわかること
867社の日本語の求人27,875件のうち、育休の記載がある求人は28.1%、産休は22.3%です。時短勤務の記載は11.1%、産休・育休の取得実績(取得率、取得者、復帰率)を書いた求人は8.5%です(2026年10月時点)。
育休は、求人に書かれているかどうかにかかわらず、法律でどの会社にも適用されます(育児・介護休業法第5条・第6条)。会社ごとに違うのは、育休がどれだけ取られているか、時短勤務がいつまで使えるか、男性に何があるかで、求人が最も書いていないのがこの3つです。取得実績を書いた求人があるのは867社のうち110社(12.7%)です。男性の育休取得に触れた求人は3.6%、復帰率は1.6%、産後パパ育休と名前を書いた求人は0.7%です。対象になる人は多く、2025年に18歳未満の児童のいる世帯の母の81.2%が仕事をしており、正規の職員・従業員は34.7%でした。2004年はそれぞれ56.7%と16.9%です。
育休
7,846件・346社
28.1%
産休
6,222件・271社
22.3%
時短勤務
3,098件・127社
11.1%
産休・育休の取得実績(取得率・取得者・復帰率)
2,382件・110社
8.5%
配偶者出産休暇
2,079件・50社
7.5%
子の看護休暇
1,859件・106社
6.7%
託児・保育支援
1,624件・70社
5.8%
男性の育休取得
1,000件・56社
3.6%
出産祝金
877件・41社
3.1%
男性の育休取得率
542件・20社
1.9%
復帰率
449件・24社
1.6%
産後パパ育休
185件・7社
0.7%
各社の採用ページに掲載された正社員の日本語の求人で、各項目を書いた割合。2026年10月21日時点。一つの求人が複数の項目を書くため、割合は合計しません。求人に書いた割合で、制度がある会社や労働者の割合ではありません。男性の取得率は男性の値を書いた求人で、男女合計の取得率だけを書いた求人は別に64件・4社あります。母の就業:厚生労働省「2025(令和7)年 国民生活基礎調査」表6、「仕事あり」は育児休業中の人を含みます。
時短勤務の法律上の義務は3歳まで、求人に書かれた期限は小学校まで
時短勤務の記載がある3,098件のうち、期限まで書いているのは1,397件・22社です。企業ごとでは、小学校卒業までが10社、小学校3年生までが7社、小学校就学までが3社、小学校3年生になるまでが1社、18歳までが1社で、3歳までとした企業はありません。
会社は、子が3歳になるまで時短勤務(1日原則6時間)を設けなければなりません(第23条)。3歳から小学校就学前までは、会社が短時間勤務を含む5つの措置から2つ以上を選んで設け、労働者はその中から1つを選んで利用します(第23条の3、2025年10月1日施行)。小学校入学後は法律上の義務がないため、時短勤務が子の小学校入学と同時に終わる会社があり、この時期は小1の壁と呼ばれます。期限を書いた22社はすべて法律上の期間より長く、19社は小学校入学後まで続けています。「時短勤務制度あり」だけで期限を書いていない求人は、3,098件のうち1,701件です。
小学校就学まで
954件・3社
3社
小学校3年生になるまで
2件・1社
1社
小学校3年生まで
266件・7社
7社
小学校卒業まで(中学校就学前)
167件・10社
10社
18歳まで
8件・1社
1社
各社が書く期限は1つのため、社数の合計は22社です。求人の件数では、小学校就学までが1,397件のうち954件(3社、1社の求人が大半のため件数のみ)で最も多く、小学校3年生までが19.0%(うち32.7%はキヤノン株式会社)、小学校卒業までが12.0%(うち25.1%は株式会社クレスコ)です。母集団の異なる参考値として、厚生労働省「令和7年度雇用均等基本調査」では、常用労働者5人以上の事業所のうち3歳以降の子について短時間勤務制度がある事業所は59.4%で、その最長利用可能期間は「小学校就学の始期に達するまで」が57.7%です。
外資系企業の日本語の求人は子育ての記載が少ない
産休・育休の取得実績を書いた求人は、日系企業で10.0%、外資系企業で0.7%(32件・10社)です。時短勤務の記載は、日系企業で12.7%、外資系企業で2.9%(129件・9社)です。
どちらも日本語で書かれた求人だけを数えているため、差は求人の言語によるものとは言えません。男性の育休取得に触れた求人は日系企業で4.2%、外資系企業で0.4%(16件・5社)で、産後パパ育休を書いた外資系企業の求人はありません。ワークライフバランスのレポートでも、残業時間や年間休日で同じ傾向が見られました。本社共通の求人のひな型に、日本の応募者が読み慣れた項目の欄がないことが多いためです。日本語で求人を比べる人には、日系企業の求人に書かれている制度が、外資系企業の求人では空欄に見えます。
| 記載された項目 | 日系企業 | 外資系企業 |
|---|---|---|
| 時短勤務 | 12.7%(2,969件) | 2.9%(129件) |
| 産休・育休の取得実績 | 10.0%(2,350件) | 0.7%(32件) |
| 男性の育休取得 | 4.2%(984件) | 0.4%(16件) |
| 復帰率 | 1.9%(441件) | 8件・2社 |
| 産後パパ育休 | 0.8%(185件) | 0件 |
日本語の求人。日系企業609社の23,426件、外資系企業255社の4,409件。外資系企業は、最終的な支配グループの本社が日本国外にある企業です。10件・5社に満たないセル、1社の求人が半数以上を占めるセルは件数のみを示します。外資系企業の取得実績の記載のうち28.1%、男性育休の記載のうち37.5%はジボダン ジャパン株式会社、時短勤務の記載のうち45.0%はメットライフ生命保険株式会社の求人です。日系企業の時短勤務の記載のうち33.1%、取得実績の記載のうち29.2%は1つの企業グループの求人です。
職種による差は小さい
9つの職種で、時短勤務を書いた求人は人事・労務の6.4%からマーケティング・広報の11.1%まで、取得実績を書いた求人は金融専門職の3.3%からマーケティング・広報の8.9%までです。
職種による差は時短勤務で5ポイント未満、取得実績で6ポイント未満で、取得実績の記載での日系企業と外資系企業の差は9.3ポイントです。求人に子育ての記載があるかどうかは、職種よりも、どの企業の求人かで変わります。同じ職種で転職する人は企業ごとに比べ、採用担当者は会社全体の求人のひな型として扱うことになります。
| 職種 | 求人 | 企業 | 時短勤務 | 取得実績 |
|---|---|---|---|---|
| 営業 | 4,205 | 620 | 7.2%(302件) | 7.9%(333件) |
| マーケティング・広報 | 1,192 | 357 | 11.1%(132件) | 8.9%(106件) |
| 人事・労務 | 807 | 302 | 6.4%(52件) | 8.1%(65件) |
| 経理・財務・会計 | 760 | 309 | 9.6%(73件) | 8.2%(62件) |
| 経営企画・事業企画 | 1,106 | 362 | 8.6%(95件) | 6.4%(71件) |
| 金融専門職 | 329 | 64 | 8.2%(27件) | 3.3%(11件) |
| 購買・物流・SCM | 746 | 166 | 8.6%(64件) | 5.4%(40件) |
| ITエンジニア | 6,987 | 566 | 8.9%(625件) | 5.2%(365件) |
| 法務・コンプライアンス | 623 | 246 | 8.2%(51件) | 4.3%(27件) |
各職種の日本語の求人のうち、各項目を書いた割合(かっこ内は件数)。1社が25%以上を占めるセルは企業名を示します。金融専門職の時短勤務の25.9%は第一生命保険株式会社、取得実績の45.5%は大同生命保険株式会社、購買・物流・SCMの時短勤務の25.0%は株式会社近鉄エクスプレス、取得実績の35.0%はパナソニック コネクト株式会社の求人です。
求人に書かれた復帰率は100%
育休からの復帰率を書いた求人は449件・24社で、全体の1.6%です。書かれた値の中央値は100%(企業ごとに見ても100%)で、4件に3件は99%以上です。
この復帰率は、記載している24社が自社について選んで載せた数字で、採用市場全体の復帰率を示すものではありません。どの会社も100%であれば、数字では会社の違いがわかりません。違いが出るのは数え方で、どの年度の、どの社員を対象に、復帰後1年以内に退職した人を含めているかです。これは面接で確かめられる項目で、求人に書き添えられる項目でもあります。
日本語の求人に書かれた値。2026年10月21日時点。中央値と四分位のみを示します。
男性育休に触れた求人は3.6%
男性の育休取得に触れた求人は3.6%(1,000件・56社)です。配偶者出産休暇の記載は7.5%(2,079件・50社)、産後パパ育休と名前を書いた求人は0.7%(185件・7社)です。
配偶者出産休暇は法律に日数の定めがなく、日数も有給かどうかも会社が決めます。2,079件のうち日数まで書いた求人は1,093件・8社で、1社の求人が半数以上を占めるため中央値は示しません。有給と書いた求人は42件・4社、無給と書いた求人は0件で、2,037件は書いていません。産後パパ育休は法律が定める休業で、子の出生後8週間以内に4週間までを2回に分けて取得でき(第9条の2)、転職先が入社1年未満の社員を対象外にできるのは労使協定がある場合だけです。男性の育休取得率を書いた求人は1.9%(542件・20社)です。国の調査では、2023年10月から2024年9月までに配偶者が出産した男性のうち、2025年10月1日までに育児休業を開始した人は50.9%で、前回の40.5%から上がりました。復職した男性の取得期間は「1か月~3か月未満」が30.3%で最も多くなっています。
配偶者出産休暇
2,079件・50社
7.5%
男性の育休取得
1,000件・56社
3.6%
男性の育休取得率
542件・20社
1.9%
産後パパ育休
185件・7社
0.7%
日本語の求人、2026年10月21日時点。産後パパ育休と書いた求人の42.2%は清水建設株式会社の求人で、配偶者出産休暇を書いた求人の47.3%は1つの企業グループの求人です。国の数字:厚生労働省「令和7年度雇用均等基本調査」(2026年7月31日公表、有効回答3,291事業所)。国の数字は取得の割合、求人の数字は企業が書いた割合で、測っているものが異なります。
国に公表された男性の育休取得率は日系85.9%、外資系58.6%(中央値)
AirTAの企業ディレクトリを厚生労働省の女性の活躍推進企業データベースと法人番号で突き合わせると、比べられる男性の育休取得率を公表している企業は176社です。中央値は日系企業142社で85.9%、外資系企業34社で58.6%です。100%を超える値を公表した13社は、すべて日系企業です。
値は各社が女性活躍推進法に基づいて公表したもので、その年度に育児休業をした男性の数を、配偶者が出産した男性の数で割った割合です。このため100%を超えることがあります。176社は、全社的な雇用管理区分で、単体の値を、2025年以降の集計時点で、事業会社として公表し、備考に育児休業以外の休暇を含むと書いていない企業です。2つのグループは企業規模の構成が異なり、5001人以上は日系142社のうち30社、外資系34社のうち2社です。差の原因はこの集計からはわかりません。業界別の中央値は、電機・電子部品の73%から化学・素材の93.9%までです。
| 資本 | 社数 | 中央値 | 中央の半数(p25〜p75) | 100%超 |
|---|---|---|---|---|
| 外資系 | 34 | 58.6% | 47.8〜79.3% | 0 |
| 日系 | 142 | 85.9% | 69.4〜97.1% | 13 |
業界別、公表された男性の育休取得率の中央値
化学・素材
15社・100%超1社
93.9%
製薬
23社・100%超1社
80.1%
医療機器
15社
80.1%
専門・ビジネスサービス
18社・100%超2社
78.4%
IT・ソフトウェア
55社・100%超3社
75%
メディア・広告・PR
11社・100%超1社
75%
電機・電子部品
15社
73%
10社以上の業界。一社の求人が複数の業界に数えられるため、行の社数は合計しません。100%を超える値と0は公表どおりです。データベースの全企業に同じ条件(持株会社の条件を除く)を当てると11,374社が残り、中央値は69.2%です。
国に公表している176社のうち、求人に取得実績を書くのは23社
前の項の176社は、すべて国のデータベースに男性の育休取得率を公表しており、176社すべてに2026年10月21日時点の日本語の求人があります。176社のうち求人に取得実績を書いている企業は23社で、81社は9つの子育て関連の項目をどの求人にも書いていません。
9項目は、育休、取得実績、男性育休、男性の取得率、時短勤務、配偶者出産休暇、子の看護休暇、託児・保育支援、復帰率です。どの項目も書いていない81社が公表した男性の取得率の中央値は80%、3項目以上を書いた34社は84.5%です。日系企業だけで見ると85%と85.7%で差は小さくなり、書いていない企業は求人の件数も少なめです(中央値17件と29件)。求人の件数をそろえると逆になる項目もあり、求人が20件以上の日系企業では、時短勤務を書いた企業の中央値は73.0%、書いていない企業は80.8%です。求人に子育ての記載がないことは、その会社の制度や実績について、どちらの方向にもあまり手がかりになりません。会社がすでに国に公表している数字は、求人に書き足すのにいちばん手間のかからない子育ての情報で、書き足している会社は多くありません。
| 求人に書いた子育ての項目 | 社数 | 公表された男性の取得率(中央値) | 中央の半数(p25〜p75) | 求人件数(中央値) |
|---|---|---|---|---|
| 9項目のどれもなし | 81 | 80% | 57.1〜96.7% | 17 |
| 1〜2項目 | 61 | 80.4% | 69〜90% | 28 |
| 3項目以上 | 34 | 84.5% | 66.3〜100% | 29 |
企業ごとの記載の有無は、求人の集計と同じルール(バージョン6)で、各社の日本語の求人(2026年10月21日時点)から判定しています。取得率は前の項の176社の値で、176社すべてにこの日の求人がありました。10社以上のグループのみを示します。
年収の高い層では、育休中の給付は手取りの39%から75%
育児休業給付金の上限は、2026年8月1日から、休業開始から180日目までが30日分332,454円(67%)、181日目以降が248,100円(50%)です。賞与がなければ、上限は年収5,954,400円からかかります。上限のかかった給付は、月平均の手取りに対して年収700万円で75.1%、1,000万円で54.8%、1,500万円で39.0%です。
賞与は給付の計算のもとになる賃金に入らないため、同じ年収でも賞与が多いほど給付は少なくなります。賞与4か月分を含む年収700万円の給付は30日分293,118円で手取りの66.2%、賞与なしでは332,454円で75.1%です。育休中は社会保険料が免除され、給付金は非課税で、手取りとの比較はこの両方を反映しています。住民税は前年の所得で課税されるため、これを引くと年収700万円の180日目までの割合は68.1%になります。夫婦ともに14日以上の育休を取ると(配偶者が働いていない場合などの例外あり)、出生後休業支援給付金13%が28日まで加わり、その28日間は370,495円、年収700万円で手取りの91.0%、1,500万円で47.2%です。時短勤務については、この年収帯ではほぼ給付がありません。育児時短就業給付金(10%)は時短中の月給が484,121円以上で支給されないため、所定の75%で働く場合、年収700万円で月43,750円、800万円以上では0円です。
| 年収 | 月平均の手取り | 180日目まで(67%) | 181日目以降(50%) | 出生後休業支援給付金を含む28日間 |
|---|---|---|---|---|
| 700万円 | 442,397円 | 75.1% | 56.1% | 91.0% |
| 800万円 | 495,636円 | 67.1% | 50.1% | 81.2% |
| 1,000万円 | 606,186円 | 54.8% | 40.9% | 66.4% |
| 1,500万円 | 853,276円 | 39.0% | 29.1% | 47.2% |
上限がかかる年収
| 賞与 | 上限がかかる年収 |
|---|---|
| なし | 5,954,400円 |
| 2か月 | 6,946,800円 |
| 4か月 | 7,939,200円 |
試算の条件:1社から給与だけを受け取る単身者(扶養親族なし)、協会けんぽ東京支部、40歳未満、年収を12等分で受け取る場合(賞与と書いた行を除く)。給付は支給単位期間(30日分)ごとの額を、月平均の手取り(年額÷12)と比べています。上限額は2026年8月1日〜2027年7月31日の額(厚生労働省 001461102、001728499、001395102)。モデルケースの目安で、個人の金額ではありません。
女性の割合は係長級から役員へ段階ごとに下がる
3項目をすべて公表した7,447社では、女性の割合の中央値は係長級20.4%、管理職8.6%、役員3.9%です。係長級と管理職の両方を公表した10,424社のうち7,731社では、係長級の女性の割合が管理職より高くなっています。
ここでの管理職は課長級以上で、役員を含みません。最も大きく下がるのは管理職に上がる最初の段階で、中央値は半分以下になります。値は各社のある時点の構成で、個人を追った数字ではなく、下がる理由はこのデータからはわかりません。AirTAの企業ディレクトリでは、女性管理職の割合の中央値は外資系企業69社で22.2%、日系企業219社で12.9%です。男性の育休取得率では日系企業のほうが高く、順序が逆になっています。2つの集計は、ディレクトリの異なる企業(289社と176社)を対象にしています。
係長級
3項目を公表した7,447社
20.4%
管理職(課長級以上)
3項目を公表した7,447社
8.6%
役員
3項目を公表した7,447社
3.9%
女性の活躍推進企業データベース(2026年10月9日時点)。単体、集計時点2024年10月以降、持株会社・グループ会社名義を除き、備考で対象が異なる4社を除いています。ディレクトリの行はAirTAの企業ディレクトリと法人番号で一致した企業の値で、選ばれた母集団のため、全企業の中央値とは比べません。
求人に書かれていなくても法律で決まっていること
子育て中の人が知りたいことの多くは法律で決まっていて、どの会社にも適用されます。求人が付け加えられるのは、法律より長い期間と、その会社の実績の2つです。
- 育児休業
- 子が1歳になるまで。保育所に入れない場合などは2歳まで延長できる(第5条・第6条)
- 産後パパ育休
- 子の出生後8週間以内に4週間まで、2回に分けて取得できる(第9条の2)
- 入社1年未満
- 育休と時短勤務の対象外にできるのは、労使協定がある場合だけ(第6条・第23条)
- 時短勤務
- 子が3歳になるまで、1日原則6時間の措置を設ける義務(第23条)
- 3歳から小学校就学前
- 会社が5つの措置から2つ以上を設け、労働者が1つを選ぶ(第23条の3、2025年10月1日施行)
- 所定外労働の制限
- 小学校就学前の子を養育する労働者が請求できる(2025年4月1日施行)
- 子の看護等休暇
- 小学校3年生修了まで、1年度に5日(子が2人以上なら10日)(2025年4月1日施行)
- 不利益取扱い
- 育休の申出や取得を理由とする解雇、降格、減給などは禁止(第10条)
- 男性の育休取得率の公表
- 従業員300人超の企業は年1回公表(第22条の2、2025年4月1日施行)
- 転勤
- 就業場所が変わる配置の変更では、子の養育の状況に配慮する義務(第26条)
育児・介護休業法(2026年10月時点)と、2025年の改正についての厚生労働省の資料。労使協定は、労働者の過半数で組織する労働組合(ないときは過半数を代表する者)と事業主が結ぶ書面の協定です。
このデータの使い方
転職を考えている人へ
- 求人の前に、会社が国に公表した数字を見る。比べられる男性の育休取得率を公表している176社のうち、求人に取得実績を書いているのは23社です。
- 時短勤務がいつまで使えるかを確かめる。法律上は3歳までで、期限を書いた企業はすべてそれより長く、多くは小学校入学後までです。「時短勤務制度あり」だけでは期限はわかりません。
- 転職先の労使協定で、入社1年未満の社員が育休と時短勤務の対象外になっていないかを確かめる。
- 年収約600万円を超えると給付には上限がかかる。年収にかかわらず30日分332,454円で、年収1,000万円では手取りの54.8%です。
採用担当者へ
- 国に公表している取得率を、日本語の求人すべてに書く。取得実績を書いた求人は8.5%で、書くだけで他社の求人と区別できます。
- 時短勤務の期限を、子の年齢か学年で書く。期限を書いているのは867社のうち22社で、小1の壁の時期に続くかどうかに答える情報です。
- 外資系企業は、本社共通の求人のひな型に日本向けの子育ての項目を加える。取得実績を書いた求人は、外資系企業で0.7%、日系企業で10.0%です。
- 配偶者出産休暇の日数と、有給かどうかを書く。記載のある2,079件のうち、日数を書いたのは1,093件、有給と書いたのは42件です。
このレポートのもとになった記事
各項は、AirTAの子育てと転職のシリーズの記事をもとにしています。法律と出典の詳細は各記事にあります。
データの読み方
- 求人の数字は求人に占める割合で、労働者や企業の割合ではありません。対象は、各社の採用ページに掲載された正社員の日本語の求人27,875件(867社、2026年10月21日時点)です。休業に関する語がない求人も、すべての項目を「記載なし」として分母に含めています。
- 各項目はルール(バージョン6)で判定しています。ルールの作成に使っていない207件(140社)を、異なるモデルの2つのAIが独立に読み、不一致を判定した検証では、すべての項目で適合率が97.3%から100%でした。再現率は取得実績と復帰率が100%、男性育休が95.7%、配偶者出産休暇が92.3%です。期限・日数・金額はモデルによる2回目の読み取りで、ルールがその項目を見つけた求人だけに使っています。
- 割合は、記載のある求人が10件・5社以上、行全体が50件・10社以上の場合だけ示します。1社の求人が半数以上を占めるセルは件数のみ、25%以上を占める企業は名前を示し、名前は求人に書かれた募集企業の名称で確認しています。数字は中央値と四分位だけで、平均は計算していません。
- 男性の育休取得率は、各社が厚生労働省の女性の活躍推進企業データベースに公表した値(オープンデータ、2026年10月9日時点)で、AirTAの企業ディレクトリと13桁の法人番号で突き合わせています。取得率の値がある271社のうち176社が条件に沿います:全社的な区分、2025年以降の集計時点、単体の値、事業会社による公表、育児休業以外の休暇を含むと書いていない備考(2人が独立に判定し、401件中395件で一致)、目視の確認。
- 求人の記載と公表された取得率の比較は、このレポートで新たに行ったものです。同じ求人に同じルールを企業単位で当て、176社の集計はそのまま使っています(176社すべてに集計日の求人がありました)。
- 女性管理職の数字は、集計時点が2024年10月以降の単体の公表値で、持株会社・グループ会社名義と、備考で対象が異なる4社を除いています。
- 育休中の給付の数字は、その項に書いた1つのモデルケースを、厚生労働省が公表した給付率と上限額で計算した目安で、個人の金額ではありません。
- 対象は機械で読み取れる採用ページに限られるため、大企業が多くなります。1時点の集計のため、増減については書いていません。
このレポートを引用する
AirTAの名前とこのページへのリンクを添えて自由に引用できます。
- 出典表記
出典:AirTA「日本の採用市場における仕事と子育ての両立(2026年版)」(2026年10月)https://airta.jp/ja/reports/working-parents-japan-hiring
- リンク(HTML)
<a href="https://airta.jp/ja/reports/working-parents-japan-hiring">AirTA「日本の採用市場における仕事と子育ての両立(2026年版)」</a>
出典:AirTA。日本の867社の採用ページに掲載された正社員の日本語の求人27,875件、2026年10月21日時点。厚生労働省「令和7年度雇用均等基本調査」、「2025(令和7)年 国民生活基礎調査」、育児休業等給付と育児時短就業給付の資料(令和8年8月1日改訂)。育児・介護休業法(e-Gov)。
出典:女性の活躍推進企業データベースオープンデータ(2026年10月9日時点)(https://positive-ryouritsu.mhlw.go.jp/positivedb/opendata/)
女性の活躍推進企業データベースオープンデータ(2026年10月9日時点)(https://positive-ryouritsu.mhlw.go.jp/positivedb/opendata/)を加工して作成
AirTAで最初の採用を始める
採用担当者の方は求人を掲載し、人材紹介会社の方は登録後、承認を受けてから最初の提案を提出できます。手数料、期間、条件は最初から双方に開示されます。