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ビジネスレベルの英語力とは何か(64%は点数も場面も不明、2026年データ)

英語の水準を明記した求人9,967件のうち「ビジネスレベル」と書いた3,029件を、併記された点数、必須か歓迎か、業務内容の帯、使う場面で集計しました。

Daniel Smith•2026年9月3日•更新日 2026年10月23日•8分

「ビジネスレベルの英語力」とは、英語の水準を書いた求人票で最も多く使われる言葉で、書いた企業の多くはその中身を書いていません。日本の1,135社が公開し、英語の水準を明記した求人9,967件(802社)のうち、30.4%にあたる3,029件(527社)がこの言葉を使い、そのうち64.3%はTOEICの点数も、スキルも、使う場面も併記していません(2026年10月21日時点)。点数を併記した求人は10.8%で、最も多く挙げられる点数は800点です。

ビジネスレベルの英語力とは(求人票での使われ方)

求人票の「ビジネスレベルの英語力」は英語の水準を表す言葉で、その中身は求人票ごとに異なります。この言葉を書いた3,029件のうち1,948件(3件に2件)は、要件欄にこの言葉があるだけで、点数も、読み書きや会話といったスキルも、使う場面も書いていません。

この言葉を使う割合は外資系でも日系でも3割前後です。内訳は外資系1,474件(283社)、日系1,538件(241社)で、英語の水準を明記した求人に占める割合は外資系30.3%(4,866件中)、日系30.5%(5,044件中)です。外資系企業の求人を見るときも要件欄の読み方は変わりません。

「ビジネスレベル」を必須条件として書く求人は38.5%(1,167件)、歓迎条件として書く求人は31.3%(948件)、必須・歓迎の区別がない求人は30.2%(914件)です。外資系は必須条件として37.8%、歓迎条件として19.4%、区別なし42.8%で、日系は39.2%、42.8%、17.9%です。日系企業の求人では、この言葉が必須条件として書かれているのは10件に4件未満です。

残りの求人が言葉に添えた項目は次のとおりで、複数の項目を書く求人はそれぞれに数えています(3,029件に対する割合)。

併記された内容件数割合
会話405件13.4%
読み書き341件11.3%
TOEICの点数326件10.8%
海外・本社・グローバル226件7.5%
会議118件3.9%
メール・チャット93件3.1%
交渉44件1.5%
プレゼン31件1.0%

「以上」を付ける求人は17.1%(518件)、「目安」や「相当」を付ける求人は5.8%(176件)です。

ビジネスレベルの英語はTOEIC何点が目安か

「ビジネスレベル」と書いた求人3,029件のうち、TOEICの点数を併記するのは10.8%(326件)です。挙げられる点数で最も多いのは800点(326件中113件)で、700点・730点・800点の三つで235件を占め、範囲は500点から900点まで開きます。

点数500550600650700730750760785800830850860900
件数2123146755231111311474

ほぼすべてが600点から860点の間に散らばり、企業の間で一致した点数はありません。800点は併記される最多の点数で、点数を挙げた求人全体の分布はTOEICスコア別の求人件数で確認できます。

点数を併記する割合は日系16.4%、外資系4.9%です。読み書きのスキルを併記する割合は逆で、外資系16.4%、日系6.5%です。同じ言葉に、日系は点数を、外資系はスキルを添えています。

転職エージェント各社の記事では、ビジネスレベルの目安としてTOEIC 700〜800点が紹介されることがあります。「ビジネスレベル」という言葉そのものを、各社が公開する求人票を横断して集計したデータがこれまで存在しなかったため、経験則がそのまま広まってきた形です。求人票で数えると、点数を併記する求人は10.8%で、併記される最多の点数は800点です。

業務内容から見たビジネスレベルの英語の実態

この3,029件を業務内容の記載で判定すると、「日常的に英語を使用」に入るのは1,084件で、1,945件は入りません(2026年10月21日時点)。

求人票の「ビジネスレベル」は英語力の水準を表す言葉で、レポートの「日常的に英語を使用」は英語を使う場面の多さを表す帯です。レポートは求人票に書かれた場面から帯を判定し、水準の言葉そのものは判定に使いません。「ビジネスレベル」とだけ書かれ、会議や交渉といった話す場面の記載がない求人は「一部で英語を使用」に入ります。

そのため、「ビジネスレベル」と書いた3,029件のうち「日常的に英語を使用」に入るのは35.8%で、64.2%は「一部で英語を使用」です。「ネイティブ」と書いた求人では73.0%が「日常的に英語を使用」です。

レポートが「日常的に英語を使用」の帯をビジネスレベルの英語(会話を含む)と呼ぶのは、場面の記載から見て会話を含む英語が日常的に必要な求人という意味で、求人票がその言葉を書いているかどうかとは別の判定です。三つの帯の定義は「一部で英語を使用」の意味で、市場全体の職種別の内訳は英語を使う仕事はどの職種に多いかで確認できます。

資本で分けると、この35.8%は外資系40.2%、日系31.7%です。外資系の求人全体では、英語の記載がない求人も含めて37.5%が同じ帯に入り(外資系で実際に求められる英語力)、この言葉を書いた1,474件に限った40.2%とは分母が違うため、並べて比べる数字ではありません。

「ビジネスレベル」の求人で英語を使う場面

「ビジネスレベル」と書いた3,029件のうち、英語を使う場面を求人票のどこかに書いているのは45.2%(1,368件)です(2026年10月21日時点)。最も多いのは海外拠点との日常的なやり取りの25.9%(784件)で、英文資料の読解が16.7%(507件)で続きます。会議での発言、交渉、プレゼンテーションといった話す場面は、いずれも1割未満です。

場面件数割合
海外拠点との日常的なやり取り784件25.9%
英文資料の読解507件16.7%
会議での聞き取り318件10.5%
交渉199件6.6%
会議での発言174件5.7%
メールやチャット167件5.5%
プレゼンテーション146件4.8%
翻訳・通訳32件1.1%

英語の水準を明記した求人全体では、場面の記載は外資系52.6%(4,866件中2,561件)、日系48.0%(5,044件中2,419件)で、最多はどちらも海外とのやり取り(29.4%対24.4%)です。プレゼンテーションは外資系7.6%、日系2.7%で、資本の差が最も開く場面です。

残りの54.8%(1,661件)には場面の記載がありません。記載がないことは求人票についての事実であり、入社後に英語を使う場面がないという保証まではしません。同じ言葉でも、職位で変わる英語の場面は職務内容の段落に書かれています。英語面接があるかどうかは要件欄には書かれておらず、企業ごとの選考設計で決まります。

求人票で確認すべきなのは要件欄よりも職務内容です。

英語の使用度合いで絞り込んだ求人の一覧があります。求人票の記載から「英語の記載なし」「一部で英語を使用」「日常的に英語を使用」に分類しており、応募は各社のサイトで行います。英語の使用度合いは各求人票の記載から判定しており、判定できた求人のみを対象としています。

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